ISO 45001労働安全衛生マネジメントシステム
労働安全衛生におけるリスクを除去または最小化するためのマネジメントシステム規格。ISO 45001は、労働安全衛生マネジメントシステムに関する規格です。あらゆる職場において、安全な労働環境を整えるための枠組みを示しています。
業種・業態を問わず、あらゆる組織が利用し、認証を取得することができます。
ISO 45001規格の目的は、「労働安全衛生パフォーマンスを向上させる、労働に関連する負傷および疾病を防止する、安全で健康的な職場を提供する」です。
認証取得の効果
認証取得によって下記の効果が期待できます。
- 安全で健康的な職場づくり
- 労働安全衛生能力の向上
- 労働安全衛生の方針と目標の策定と実施
- 労働安全衛生リスクを管理するための体系的で監査可能なプロセスの確立
- リスクを最小限に抑え、職場の事故を減らす
- 規制要件と顧客の期待に応えることでデューデリジェンスを実証
- チームの士気と従業員のエンパワーメントを向上させる
- 安全な職場としての評判を築く
- 法令順守(コンプライアンス)の推進
- 社会的信頼の獲得
ISO 45001:2018の構成
- 序文
- 0.1 背景
- 0.2 労働安全衛生マネジメントシステムの狙い
- 0.3 成功のための要因
- 0.4 Plan-Do-Check-Actサイクル
- 0.5 この規格の内容
- 1 適用範囲
- 2 引用規格
- 3 用語及び定義
- 4 組織の状況
- 4.1 組織及びその状況の理解
- 4.2 働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待の理解
- 4.3 労働安全衛生マネジメントシステムの適用範囲の決定
- 4.4 労働安全衛生マネジメントシステム
- 5 リーダーシップ
- 5.1 リーダーシップ及び働く人の参加
- 5.2 労働安全衛生方針
- 5.3 組織の役割,責任及び権限
- 5.4 働く人の協議及び参加
- 6 計画
- 6.1 リスク及び機会への取組み
- 6.2 労働安全衛生目標及びそれを達成するための計画策定
- 7 支援
- 7.1 資源
- 7.2 力量
- 7.3 認識
- 7.4 コミュニケーション
- 7.5 文書化した情報
- 8 運用
- 8.1 運用の計画及び管理
- 8.2 緊急事態への準備及び対応
- 9 パフォーマンス評価
- 9.1 モニタリング,測定,分析及びパフォーマンス評価
- 9.2 内部監査
- 9.3 マネジメントレビュー
- 10 改善
- 10.1 一般
- 10.2 インシデント、不適合及び是正処置
- 10.3 継続的改善
- 付属書A(参考)この規格の利用の手引
認証に必要な書類およびシステム要件
方針宣言 | ・職場の衛生安全、継続的改善、法の遵守および従業員協議についての公約 |
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安全マニュアル | ・ISO45001の全条項に対応 ・任意の他の手順を含めることも可能 ・組織的構造および責任の記述 ・OHS事件および危険へのリスク評価アプローチの記述 |
作業指示書およびSWMS | ・工場および設備の運用についての具体的な指示 ・安全作業方法宣言(SWMS)または主要なプロセスにおける同様の宣言 ・関連従業員の理解に関する確証 |
継続的改善 | ・OHS事件、事故、およびニアミスについての報告および対処法 ・安全上の危険の記録および対処法 |
実施 | ・システムの正常稼動の証拠 ・担当スタッフの緊急時計画および事件報告の訓練 ・新規スタッフ、業者およびビジターの採用、招致 ・新しい拠点のOHS リスク評価 ・諮問プロセス(安全委員会など)の稼働 ・方針宣言を裏づける測定可能な目標 |
審査 | ・危険登録(または同様のもの)の審査 ・内部監査の実行および記録 ・マネジメントレビューの実行および記録 ・法規制要件への準拠の審査 ・労働安全成績の確認 |